どうぶつギャラリー
バカ親
満開!

ネコじゃらし道奥義:[梅の花]

*ネコは云うまでもなく無表情である。【ニヤニヤしながら塀の上を歩いている猫】、また【上役の悪口を言いながらヤケになっている猫】など(がいたらサイコーだが)残念ながらいない。
そこで飼い主としては、どうにかこいつらに感情表現を意地でもさせたいものである。そこであみ出されたのが[ウメの花]という秘技である。ネコという動物は前歯(犬歯ではない)の細かい一列に並んだ歯でこの両手両足の肉球(おまんじゅう)を舐めたうえ、その間に生えている毛をその歯で適当な長さにトリミングするのだが、その際に条件反射からその辺りの毛を刺激すると、あ〜ら不思議、この甘納豆のような肉粒がネコの性格による個体差はあっても大なり小なり左右に開く
のである。
そしてそれは同時に人間と同様、ちょっとくすぐったいらしいのである。その証拠に、水に濡れた際の犬ネコが足先を早く細かくプルルッと動かし、いかにも「水」やら「くすぐったさ」(異和感?)を振り払っているのと全く同じ動作を、このワザをかけているとしきりに繰り返すのは見逃せない。
(なにが”見逃せない”だ 笑)
写真のように、我がIT部長の指先は肉球の”渓谷”を素早く、確実に一定の高度を保ったまま往復している。つまりコチョコチョしている…というわけだ。
すると次第に外側の肉球間が開いてくる。画面右側の「主肉球」(通称:「三個がさね」)の頂点内側が刺激に弱いようで敏感なようだ。ここをポイントに攻撃を集中するのがコツ。
しかし逆に”水かき”の底面部まで触れてしまうと、どうも反応が冷めてしまうようだ。これはおそらく皮膚が薄く軟らかく、相手に攻撃されたらひとたまりもないだけに、防衛反応が働くためだろう。
見事な『梅の花』の完成である!。
思いっきりネコの指が外側へと伸びているのが見てとれるだろう。
くすぐったければくすぐったいほど、各肉粒の間隔が大きく広がり、連中の鼓動が伝わってくる。たまにそれらがブルブルと小刻みな振動を伴う震えを伴う場合があり、そんな時は”術師”として”勝った”との実感が湧き上がる。まさにネコじゃらし道の冥利に酔う一瞬である。
(なぁにが”冥利”だ 笑)。ところで、ネコによってはこうしてウリ坊のように素直に梅の花を咲かせるネコもいれば、自分の前歯以外の物に刺激をされてもけして開こうとしないネコもまた存在するものだ。
私見だが、ボクは肉粒はピンク色がどうしても好きだ。
ところが【黒はどうもいけない】。
同居のミュミュ子がそうだが、彼女は梅の花刺激に対しては「断固として、噛みつき攻撃の対象」だし、そもそも「黒粒で開かない」体質なので当方はつまらない事おびただしい。
すべからく世のネコどもは素直に肉球を開いて、我々を受け容れてもらいたい……そう主張することを心がけて生きて行きたいものではないか(笑)。

本日の施術師:前野 創一  本部町屋道場 師範 2段(当時 現本部道場総師範代)

監修総指揮 : 前野 重雄 全日本猫じゃらし道普及連盟本部総裁総師範代

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