引き続き《サインもの》の正しい収集道 |
やめときなさい、個人が独占すべきボールじゃないでしょう。
あわや王さんのホームランシーズン最多記録が破られる寸前、西武のカブレラ「55号」のタイ記録に泣いた。
日本にやって来る外国人選手の苦労はいかばかりか…それを思いやってやる声は皆無と云ってよい。
それはさておき、その「55号タイ記録ボール」を拾った”西武ドームの一ファン”はそれを返そうとしなかった。
この際、【業者テキに】申し上げておくけれど、このボールには「カブレラのサイン+[日付]または[55Hr]」といった記録を表わす自署の文字が書き加えられていないボール…でなくてはならず、それがない個体では一文の価値もない。先に言っておくが、『流体力学』に持ち込まれては価値はズルムケ(笑)にしかならないので、どうか他に行って下さい。
というのも、新聞などで拾ったヒトが特定され、認知されているうちがハナ。無理やりにでも価値はつくかもしれない。
しかしそれは「マスコミ主導の騒ぎ」が続いているうちが花なのであって、その”宴”が終わった後、どうなるのか…というと、『単なる汚れたJPB公認ボール』へと還ってしまうのである。
カブレラ本人は返却してもらえないボールに「サインなどしない・証明などまっぴら」という姿勢で臨んでいる限り、今後はドサクサにまぎれてサインをゲットして、「カブレラ直筆サイン入り公認球」への”無理やりアップグレード”にこぎつけるのがせいぜい…なのである。
こうした”末路”しかない「証明の甘いボール」がこの何年後に世に出てきたところで、もし何百万円とでもフッカケた笑われるだけである。
例えれば「『額面3億円』と書いてあるいかに豪華な小切手」でさえ、”サインや実印”が押されていない、今後も押すことはない…と宣告されている小切手だとしたらいかなる価値があるというのか。
これと同じこと、これが鑑定士としての回答である。
…それはひとしく「日本プロ野球硬式球」一個のマニア価格であり、それ以上の物ではない。ここにはっきりと宣言しておく。
マスコミも一歩引いて、選手の努力をこそ賞賛してもらいたい。つまらん【高値期待】の取材はもうたくさんだ。
ウチではこうした原則は変えない。【高値】をもっともらしく語るとするならば、業界内で野心を持つ詰まらぬ者なのであろう。
このような「中途半端で自己中心だけにまみれた一個」など、ボクはいかなるお得意様にもお奨めできないし、飾っておいても”物欲”のオブジェにしかならない品にほかならない。そのテのものはこの汚い世の中に既にあふれ、ちっとも珍しくもない。
たとえカブレラさんがこれを「差し上げます」と一歩引いたところで、この一個はまさしく「日本プロ野球の記念碑」なのであって、日本のプロ野球ファンの宝に他ならない。我々から「祝福の権利を”独占する”権利」はどこの誰にもない。ひとしく、日本・世界の野球ファンの間に愛でられるべき一個だとボクは思う。
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