直線上に配置
  Gallery "見・物 渋滞"
”Sir”David Beckham至高の一枚

”ベッカムさま〜”などと頭のあったかい日本女が叫んでいたら、ホントに”サー”の称号を戴くらしいのだ、まさしく『ベッカム様』なのである(笑)。「大英帝国」を世界中に知らしめた功績で高位の勲章(爵位に相当する)に輝くということ。民間人ではビートルズ以来の栄誉らしい。
ベッカムの実使用『サイン入り』はちょっと見かけない「超レア」もの
現在こそスペインのチーム、リアルマドリッドに在籍しているが、どうしても彼には古巣=マンチェスターユナイテッドのイメージが離れない。 云ってみれば現ヤンキースの松井にとっての『巨人ユニフォーム』という価値観と近似値なのだと思う。ヨーロッパ市場では「リアル」よりかえって「マンU」の取り引き値の方が高い

それはおそらく、仕入れの際の『通貨の違い』が大きく影を残している…のも一因か。中央下はこのジャージを実着用していたことを示す”サイン入り証拠写真”として、「マンU」側幹部氏より添えられ送られてきた。当該ゲーム(対アーセナル)がチャリティ戦だったためのこうした”限定特典”がボクの付け目だった(笑)。 そもそもこのベッカム、サインはするが「実使用ジャージ」には(自分の品には特に)サインをしないよう、過去も現在も特にバリアが分厚い。一般にサッカージャージは敵選手と交換してしまうため『比較的流通しやすい』。だが、反面こうして『証拠』を添えて本人の「サイン証明」が入ったものは当然少なく、従って価値は飛躍的に高い。

「白バイ警官の上下」では泣かされたよ〜〜

表に出ない:”高名トンでもデザイナー”の「作品」めぐり
下請け屋が総つぶれの「トホホ」劇


95年ごろからお目見えした新型白バイ冬季用上下、このバカバカしい生い立ちを誰も知らない
あこがれの警察ボタン=「旭日章」を、『アサヒ・ニッショウ』と呼ぶ警察マニアも少なくなかった(笑)…ことは本編とは全く関係がない
一見カッコいい上衣。ヒジ、背中側の両肩一面に、これでもかとばかりのシャーリング加工を我々納入業者に強制してきたのである。

経理台帳をひっくり返すのもシャクなので正確な日付は忘れたけれど、運悪く「バブル崩壊」に時を合わせて警察庁が突然、余計な事を始めた(…だから92年頃か)。
それまで全国の各都道府県単位でデザインが、それぞれバラバラだった『白バイ警官の冬季用上下』を”全国統一しよう”との下命であった。
それはそれでいい。ただしそれが「現場」で苦労する者の意見が盛り込まれてるのなら何をしたって意義があるというものだ。
 ところが、それは”ご本人自身”から提案でもされたのだろうか(どうせきっかけは安易、に決まっている)、かつてのVANヂャケット(正しくはチに”なのだ)オーナーである『石津謙介翁のデザインであるからありがたく思いなさい』といった、大胆であり、”不適”なシロモノだった(笑)。


あり難く”下賜”された「仕様書」は見るからにキャシャだった。(おおー『田口トモロオ』風だ)石津氏のデザインを元にした書類を前に、少しは腕の立つ全国の『(革)縫製業者(=ほとんどが零細)』は頭をかかえた。
誰もが『ホンキかよ。』と投げ出した。上衣(下写真)のファスナーなんて『女のスラックスの「社会の窓」』程度の細さが指定されてきた。そいつを石津は「前で合わせて4つのホック」で、前からの強風を防ぐつもり…らしかった。
前野は『こいつはバイクに乗れない者の考えだ』そう笑った。
また「被疑者とつかみ合い」になった場合、こんなファスナーでは警官の前ははだけ、確実にケンカの足を引っ張ることになるだろう。
たしかにデザインは世界の白バイ警官の制服でも最高峰のものだった。パンツの裾などはジャージのようなループを設け立っても座ってもスラリと脚線が映えるよう細かい親切な配慮がしてあった。
おまけに「ペン差し」まで指定され、違反などで止められた際、白バイ警官が切符ケース片手に、ブーツに手を差し込みここからペンを”スチャ”などと、スマートな動作で取り出せる…なんていう、こんな妙な「力点」には前野はじめ業者らは苦笑を禁じえなかった。
そもそもそんなタイミングで『ゴルゴ13』もどき…(笑)されたら。かえって違反者らは一様に反感こそ沸き起こるものの、誰も「あ〜カッコいい」とは思わないのではないか。
明らかに『職務執行ソフトウェア』への逆の効果しか招かない。
全国の業者はおしなべて『このデザインではできない』『仕様書通りにやることは大量の不良品を出しまくることになる』
『これを納入するとなれば2・3倍の予算が必要』等などと、「仕様書」ごと突っ返していった。
ひとえに、あまりにも世間知らずで実情をわきまえない”妄言”だからこそ、返上は全国的に同時多発となってゆく。
おそらくこの時の「サッチョウ」のキャリアと石津さんという、”世間知らず&バイク知らずコンビ”の合作(それも一任…という独裁体制)だったからにほかならない。
何がそんなにいけないのか…?
大雑把に云うと「縫う側」にとって、「新型」とはそれまでの「旧型」の”2〜3倍はミシンの針数”が増えた事があり、
またもうひとつ、「机上デザイン」ならではの『関節部を自由にするため』に設けるシャーリング加工(針仕事が大変に困難)が、あたかも偏執狂のごとく指定されていたためにあきれ、我々専門家の「詳しい者から順に」先を競うように「ギブアップ宣言」をして行くことになるのである。


「天然皮革製」だと誤解されているムキがあるけれど、実はビニール樹脂製。
申し上げたようにビッシリと、どこからどこまでもシャーリング加工の波、そして波。見事な『いい仕事』ではないか。
警察庁はこれを『手仕事で作り大量に納めろ、ただ税収不足でカネは出せない』これだけ関節にフレキシブル部分を増やせば「着用製」とやらは、馬の骨がデザインしたって『着やすい』のは当たり前(冷笑)。まことに幼児的で安易な発想で、『20世紀最後の国家的愚作』とボクらはプロとして軽蔑したい。
これを職人は手で波を揃えながら針を落とし、縫い上げて「さざ波」を構成してゆくのだ。だが納入検品時にはその「さざ波」が一定でなかったりミシン目が一定でない…と即座に納入拒否のウキ目に泣かされることになり業者は装備課官吏の目にヒヤヒヤ。生じた廃棄分はまともに利益をすっ飛ばして余りある。
パンツ。膝のシャーリングに注目。これだけミシン目が細かいとほとんど”メッシュ状態”。たしかに膝を曲げて腰掛けやすい…だが、その『メッシュ』であるがためにヒザ小僧によって糸目が拡げられ、寒風がスースー(笑)。用途は『防寒用』でもある視点が完全に欠落している。
これでは「最も冷やしてはいけない」関節部こそ、逆に「しっかり冷却される」というパラドックスをどこの誰も告発できずに現在も『何事もなかった』かのように”カッコだけは良く”全国を疾駆しているのである。

ボクは下請けさんを指揮する立場なのだが、おカミから下賜される『絶対服従の「仕様書」』というものは『何番の糸、何番の針を用い、何ミリの生地を何ミリ以上の縫いしろを折り込み、「何センチに対し何針のミシン目を落とせ」』というそれこそ『何センス』(笑・うまい!)な、「バカ殿」ならではのご指定ぶりなのである。
そんな「手かせ足かせ」の中、『革をつまみながら細い溝の底にミシン針を一定の幅と密度を保って打ち込んで行く』…、その細かさといったらまさに【針に糸を通すようなコントロール】(笑)というほど筆舌に尽くしがたい集中力を長時間にわたり強制する。

 それをわずかな利益のために仕事をしたとしても、一度でも「隣の溝」にでも針を落としたら最後、その部品はこちらが負担し廃棄するだけ、もちろん補償を「サッチョウ」が支払う事などはない。あのバブル崩壊の中、【どんな仕事でも欲しい】という我々のような零細業者でも『あの仕事だけは請け負えない』と、返上して行った現象だけでも十二分にいかに常識はずれな「発注」であったかが理解できるというものだ。この時期を境に腕の確かな皮革縫製職人らは次々と廃業、作業場の機械は「くず鉄」の価格で泣く泣く処分して引退していくのである。『業界の活性化』など、始めっから連中の頭にはなかったはずである。それにしても石津翁がこれをボランティアで請け負ったのかどうか。
 そうならばまだしも、こんな「欠陥品」で仮に幾ばくかの利益を得ていたとしたら許されるものではない。
 もし現職警官の退職後、「ヒザの関節炎」や「リウマチス」などの”職業病”が出た場合、集団訴訟で臨むべきである。
ボクはこの「新型」との因果関係を「バイクウェア」を識る者として、「原告側」の証人として喜んで証言することだろう。


原則として【官給品は国産】が原則…なのである。
 だが、どこをどういじったところで絶対に【日本国内】でこのような「道楽」はできようが、決して「仕事」としてはペイできようもない。
マジで【ケタが違う】のだ、原則を折り曲げておそらく現用型は「日本国内産ではない」はずだ。
ここから『企画は国内、製造はアジア(中国)』といった安かろうXXかろう…という風潮が製造業を中心に、さらに加速度がついて行くのである。
 ボクもこれまで徹底的に新素材を研究し尽くして『バイク用の防寒』には全力で当たり、画期的と称された製品も送り出したものだが、ここを境に『きちんとした針仕事』を国内ではできなくなっため、これ以降は断念してバイクは乗るだけ…と決めて現在に至っている。(写真は小社製「新型」見本)

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