**僭越ですが『作者サイン』をご所望でしたら、お申し込みフォームにその旨ご明記くださいタダでしますから(笑)。 紹介した品とその選手ら48人の群像と、その至高の天才ぶりを刻んだ48点の物的証拠群を精密写真で前野 重雄が入手ののち撮影し、動かぬ証拠を前にした彼らを報告する「球界逸品館」。 編集者の手を一切借りず、すべて足と汗で稼いだ独占ネタだけを網羅。 取り上げたこれらの品々の今にち的『3〜5億円』か。 入手の背景から、鑑定士だからできたまさに肉迫の観察ノート。 昨今の『野球関連活字本は売れない』と尻込みする大出版社に対し一、歩も引かぬ姿勢を高らかに宣言した自費出版物。 目玉は特大(84x60センチ)のポスターに収めた証拠写真群計二枚。 そこへ、副読本(全60ページ・B5版)で彼らの人間性を文字通りレアーな部分をむき出しにするため追い撃ちをかける。 『…前略 本編に掲載した品々のスゴいところは、新品の状態では考えられぬ「重み」が、目をジッと凝らせばどれにも追加されている事だ。 プレミアという語の和訳、ボクなら「余禄」という解釈を選ぶ。 欧米のオークションで請求額を「バイヤーズプレミアム」と称するけれど、それは[買った者だけが愉しめる余録]と考えてよい。 実際にカリスマ達が超人的なプレイで世界を沸かした際に頼りにしたそれら道具。オーラと言っては安易に過ぎるけど、生霊らしきものが確実に憑依している。 それはこちらの思い入れだろうが、それらの品が巨万のファンを出し抜いてボクにだけ、その(すべて意外な)人となりを饒舌に語りかけてくれるものだ。 そこにはどう間違っても世間一般にあふれる憎悪や軽蔑といったものとは真反対の、人間を惚れなおす契機を与えてくれる性質の鼓動が伝わってくる。 週刊ベースボールに連載していたこの[球界逸品館]。たまたまやって来た同誌編集者桐生さんが、ボクが関わったブツから「人間の痕跡」を接写し資料化しているのを見て面白がり『やりませんか?』と打診してくれたのがきっかけで2年半も毎週続いた長寿企画だ。 なんでも人生、声はかけてみるものではないか(笑)。 この連載を集英社に[球界遺産]という単行本で全50篇ほどをまとめて戴いたが、そちらは営業の都合上、「ビッグネーム優先」印刷も豪華で二千八百円。不況の時代のさなか、破格値で勇気ある刊行をして下さったものである。 今回の続篇はそこから除外した『内容の面白いもの』にシフトしたもので今、校正していてもちっとも古びていない…のは、やはり集めてきた我が『選人眼』に狂いはなかったというのは面白い。 ただ、なにが面白くない事がただひとつ。これらほぼすべて、ウチには残されていないことである。 前書き=『まえのがき』より一部抜粋 *荷姿はこうした特殊な出版物につき、写真4の紙筒に収め、外側に冊子を巻き付けてお送りします。これでも精一杯の利益度外視出版なのです(失笑) *菊水丸師匠絶賛!! 大阪での私のイベントにお忍びでそっとお出ましの師匠、コレクターとして一家言あるお方。この14日のご来場で、この『球界逸品館』と前著『球界遺産』の2冊をお求め下さった夕刻。 「ひたすら度肝抜かれた思いですわ、まいりました(笑)」と苦笑いでお戻りになった後ろ姿。 朝になって私の定宿のホテル自室に、このお便りと「ご祝儀(笑)」入り封筒がはさんであったのです! びっくりしました、お書き頂いた時間を読む限り、イベント会場をお出になった後、一気にお読み下さって、こうして筆に墨字でこれをしたためられたご様子(08 9・15 1:30)。 なんと、深夜1時すぎにこのホテルまで出向かれてフロントに託されて行かれたとのボーイ証言にさらにがく然。 ここまで読者をして熱くさせることができるなんて、筆者冥利につきるとはこのことです。 また、もしかすると見えないところでこの師匠のように喜んで下さっておられる方がいるとの夢、この感動を持ったまま「見えなかったヒト」を探しご紹介する仕事は続けてゆきたいと思いました。 |